「NECのデスクトップパソコンがなかなか起動しない」という症例でお悩みのお客様から相談がありました。
見せて頂くと、
起動直後のBIOSロゴ(メーカーロゴ)が出たまま1分~2分ほどそのままの状態が続き、Windows7の起動が始まったあとはスムーズに進む、という状況です。
PC本体の型番が、PC-VN770CS6W・・・いわゆる一体型のパソコンでしたので、ちょっと悩みつつも「とりあえずマザーボードの障害の可能性があります」と考えました。ちょうど、1年ほど前のNECのノートパソコンで同様の故障があったのでそれが頭にありまして。
基板交換をメーカーに頼んだ場合、いくらかかるのかな・・・と試しにNECに確認してみたところ、
57000円。いくらなんでもその修理代は無いだろうと思いつつ、パソコンを一度分解して、もうちょっと細かく見てみることにしました。
本体裏側のネジを10カ所ほど外して裏蓋をぱかっと開けると、このようになっております。
BIOSのロゴが表示されたまま、Windowsの起動に進まないという場合、
マザーボードに接続された機器の応答が遅い理由も考えられます。具体的に言えば、ハードディスクや光学ドライブが接続されているものの、接触不良や機器障害が起きている場合ですね。
ハードディスクを外した状態で電源を入れてみる・・・BIOSのロゴで停止するという症状が起きました。
光学ドライブを外した状態で電源を入れてみる・・・BIOSのロゴで停止するという症状が起きなくなりました。
そう、最初からお客さんに
「Blu-rayドライブが正常に動かない」と聞いていました^^; 理論的に考えれば、Blu-rayドライブを真っ先に外して様子を見るべきでしたね。
同じ症状を直近で見ていたので、「マザーボードに障害がある」と思い込んでしまいましたが、無事に答えにたどり着けて良かったです。