私は自宅で静岡新聞を購買しているのですが、「窓辺」というコーナーが実は好きです。
今日の夕刊では、佐久間病院院長の三枝智宏先生が執筆をされていました。
(一部引用)
Mさんが自宅にみえました。おもむろに1枚の紙を私に手渡すと、そのままお帰りになりました。紙には私が心不全として外来で診ていた奥様がなかなか快方に向かわないので、別の病院に行ったところ、甲状腺が悪いと言われて治療をしている、と書かれていたのです。自分の至らなさを大いに反省したのと同時に、さまざまな葛藤があったはずなのに、自ら足を運んでくださったMさんの気持ちを大変ありがたく思いました。
(引用ここまで)
私もさまざまな仕事を経験してきましたが、20歳の頃にお店でアルバイトをしていた時に、お客さんからお叱りを頂いた事がありました。
お店で販売した商品に問題があり、その件で電話を頂き、かなり怒られました。もう、本当にものすごく怒られたので電話口で私は泣いてしまい、お客さんは私が泣いているのを電話越しに聞き、少し冷静になったのと同時に
「私はあなたのお店が憎くてこんな苦情を言ってるわけじゃない、良くなって欲しいから言ってるんだ」
と仰って頂き、同じようなミスで怒られないように頑張ろうと思ったのです。
また、その当時の社長からも、
「そうやって苦情を言ってくれるお客さんは貴重だ、店にとっての財産だ、大事にしなければならない」
と諭されたのです。
人間、完璧じゃありませんからミスも犯すし失敗もします。でも、失敗した時にそれを失敗だと気付かない事も多いわけで・・・「それはダメだ」と指摘して頂けないと気付けなかったりします。
10人のお客さんがいたら、きちんと指摘をしてくれるのは1人だけで、残りの9人は黙って店から離れてしまうそうです。
私も別にMってわけじゃないので、叱られるのが好きなわけじゃありませんが、厳しい目で見て叱って頂けるお客様、諸先輩方との関係を改めて大事にしたい、そう思い直させる、今日の「窓辺」でした。
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